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Ankiで長文に暗記ペンを引く感覚でマーキングできるカードテンプレート|タップして語句・数字を確認

森田ユウゴ
森田ユウゴ
森田ユウゴ

「面倒解決エンジニア」の森田ユウゴです!

この記事では、Ankiで暗記ペンを引く感覚を再現する有料販売テンプレート「タップ暗記マーカー|Ankiで暗記ペンのように長文を覚えるカードテンプレート」でできること、画面イメージ、入力項目、購入前の注意点をまとめます。

STORESの商品ページだけでは伝えきれない部分を、画像と入力例つきで確認できるようにするための記事です。基本的な.apkgの読み込み方法はAnkiテンプレートのapkgインポート手順で解説し、ここでは「この商品をどう使うか」に絞って紹介します。

▼商品ページはこちら

Contents
  1. Anki標準では、文章を読みながら複数の語句を個別に確認する暗記をそのまま扱えない
  2. このテンプレートでできること
  3. どんな場面で使えるか
  4. 画面イメージとスクリーンショット
  5. フィールド構成と使い方
  6. 収録カード例で見る実際の動作
  7. 自作・標準機能と比べたときのコスト
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ

Anki標準では、文章を読みながら複数の語句を個別に確認する暗記をそのまま扱えない

資格試験や語学試験の長文教材(条文・定義・説明文など)を、文脈を保ったまま暗記したい。ところがAnkiの標準機能は、Basic・Clozeのどちらも「1枚の長文を読みながら、複数の語句を好きな順にタップして確認する」という使い方までは想定していません。

対応していないのは、「文章を分割せず、複数箇所を個別に開閉して確認する」という一点です。Cloze自体は穴埋めカードとして優れた機能であり、1問1答式の暗記には引き続き向いています。

Basic・Clozeで長文の暗記をしようとすると起きること

Clozeは1つの語句を隠すごとにカードが1枚作られる、1問1答式の分割が基本です。同じ番号でまとめれば1枚に収まります。ただし同じ番号の箇所は同時に開閉される仕様で、任意の箇所だけを個別に開く使い方にはなりません。Basicにも、1枚のカードで表示・非表示を個別に切り替える機能はありません。

「1つずつ思い出す」学習と「文章を読みながら確認する」学習の違い

Clozeの1問1答式は、語句を1つずつ独立して思い出す学習に向きます。一方、条文や説明文のように文脈がつながっている教材では、文章の流れを保ったまま複数の語句を思い出したい場面があります。この2つは学習の目的が異なり、どちらか一方がもう一方の代わりになるものではありません。

このテンプレートでできること

タップ暗記マーカーの商品紹介画像。iPhone画面に閉じたマーカー、操作バー、進捗表示を示した埋め込みイメージ
閉じたマーカーと画面下端の操作バー(次へ/すべて表示)、進捗表示「0 / 11」を1枚にまとめた商品紹介用の埋め込みイメージです。

タップ暗記マーカー(Ankiで暗記ペンを引く感覚を再現するテンプレート)は、長文教材の重要語句・数字・定義を、文脈を保ったまま暗記するためのAnkiテンプレートです。

独自の穴埋め記法を増やさず、Ankiでふだん使う下線・背景色・文字色の組み合わせだけでマーカーを作れるようにしたい——これが、このテンプレートを設計するときに私が意識したことです。

表面では、マーカーをタップ・順番・一括の3通りで開閉できます。裏面へ進んでもその状態は引き継がれるので、開いたまま解説を読み進められます。

  • 教科書にペンを引く手つきのまま、覚えたい箇所を隠せる
  • 迷った1語だけを、その場で開いて確かめられる
  • どこまで思い出せたかが数で見え、裏面でも続きから確認できる

下線・背景色・下線+文字色から暗記箇所とマーカー色を自動判定

下線と背景色を付けた語句がマーカーとして自動判定された表面の例。左が2箇所、右が3箇所
左は1つの文に2箇所(進捗 0 / 2)、右は複数段落に3箇所(進捗 0 / 3)のマーカーを置いた表面の埋め込みイメージです。

本文フィールドに下線や背景色を付けるだけで、その部分が自動的にマーカーとして認識されます。判定の細かい優先順位や、マーカーにならないケースは「フィールド構成と使い方」で詳しく説明します。

マーカーをタップして個別に表示・非表示

マーカーをタップして個別に表示・非表示を切り替える例(サンプルカード「版籍奉還・廃藩置県・中央集権化」)
タップした箇所だけが開いた状態です。右の拡大部分を見ると、「版籍奉還」は開き、もう1つのマーカーは閉じたまま、文字色のみで装飾した「中央集権化」は最初から表示されています。

マーカーは1つずつタップして表示・非表示を切り替えられます。迷った箇所だけをピンポイントで確認できるのが、Clozeの1問1答式と大きく違う点です。マーカーがないカードでは操作バー自体が表示されず、通常の文章カードとして扱われます。

「次へ」で表示位置を変えず本文順に次のマーカーを表示、「すべて表示/最初から」の一括操作と進捗表示

「次へ」ボタンで表示位置を変えずに次のマーカーを表示し、進捗表示(1 / 2)で残りの数を確認できる例
「次へ」で表示位置を変えないまま次のマーカーを開いたところです。操作バーを拡大したのが右側で、進捗表示が「1 / 2」に変わり、残りの数を確認できます。

表面下部の操作バーにある「次へ」を押すと、現在の表示位置を動かさず、未表示のマーカーが本文の順番で1つずつ開きます。「すべて表示」で全マーカーを開き、「最初から」で再び隠せるほか、「表示済み数 / 総数」の進捗表示もあわせて確認できます。

操作バーは全対応環境で画面下端に接する帯として常時表示され、バーの下から本文が覗くことはありません。iPhone・iPadでは画面を本文と操作バーの2つの領域に分け、操作バーの位置を動かさないまま本文だけを独立してスクロールできる仕様にしました。長文でも指の位置を変えずに次のマーカーへ進めます。

▼テンプレートの内容を確認する

どんな場面で使えるか

教科書に蛍光ペンや暗記ペンで線を引く感覚で、本文フィールドに下線・背景色を設定できる場面であれば、幅広い長文教材に使えます。

資格試験に

条文の番号、判例の要旨、英単語や構文を含む長文問題文——1つの文章の中に複数の暗記対象が散らばる教材ほど、この形式が効いてきます。重要な語句・数字・定義だけをマーカーにすれば、文章の流れを崩さずに思い出す練習ができます。

中学受験に

社会・理科の教科書のように、年号・人物名・用語が1つの文章の中に複数登場する長文知識にも向きます。想定しているのは、保護者がカードを作り、お子さまに使わせる運用です。実際にこの用途でのご購入・ご相談もいただいています。

このテンプレートが向かない学習

単語や一問一答のように、1つの語句を独立して思い出す学習であれば、標準のCloze(穴埋め)で十分です。画像の中の特定範囲を隠したい場合は、本テンプレートではなく画像の穴埋め(Image Occlusion)が向いています。Ankiのノートタイプ全体を比較したい方はノートタイプの違いを解説した記事もあわせてご覧ください。

画面イメージとスクリーンショット

パソコンとスマートフォン、通常表示とナイトモードの4通りで、表面と裏面の実際の画面を載せます。

表面・裏面の画面

同じカードの表と裏を並べています。裏面でマーカーが開いたままなのは、表面で開いた状態を引き継いでいるからです。

パソコン

表面
裏面
パソコン版Ankiの表面。「大政奉還」が青いマーカーで隠れ、画面下の操作バーに「次へ」「0 / 1」「すべて表示」が並んでいる

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

パソコン版Ankiの裏面。マーカーが開いて「大政奉還」が青い下線付きで表示され、その下に解説が続く。操作バーは「次へ」「1 / 1」「最初から」

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

スマートフォン

表面
裏面
スマートフォンでの表面。「大政奉還」が青いマーカーで隠れ、画面下端に接した操作バーに「次へ」「0 / 1」「すべて表示」が並んでいる

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

スマートフォンでの裏面。マーカーが開いて「大政奉還」が青い下線付きで表示され、その下に解説が続く。操作バーは「次へ」「1 / 1」「最初から」

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

ナイトモードの見え方

暗い部屋で使うなら、こちらを先に見てください。背景が暗くなるぶん、閉じたマーカーの色の出方も変わります。

パソコン

表面
裏面
ナイトモードのパソコン版Ankiの表面。暗い背景で「大政奉還」が水色のマーカーで隠れ、操作バーに「次へ」「0 / 1」「すべて表示」が並んでいる

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

ナイトモードのパソコン版Ankiの裏面。暗い背景でマーカーが開いて「大政奉還」が表示され、その下に解説が続く。操作バーは「次へ」「1 / 1」「最初から」

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

スマートフォン

表面
裏面
ナイトモードのスマートフォンでの表面。暗い背景で「大政奉還」が水色のマーカーで隠れ、画面下端に接した操作バーに「次へ」「0 / 1」「すべて表示」が並んでいる

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

ナイトモードのスマートフォンでの裏面。表面で閉じたままだったマーカーの状態が引き継がれ、「大政奉還」は隠れたまま解説が表示されている。操作バーは「次へ」「0 / 1」「すべて表示」

※画面はイメージです。お使いの端末により表示内容が異なる場合があります。

同梱ファイル

購入後にダウンロードされるZIPには、次の3ファイルが入っています。

ファイル名内容
Basic_Tap-Reveal-Marker_ver1.0.0.apkgカードテンプレートと動作確認用サンプルカード
README.txtインポート、入力ルール、基本操作、注意事項
LICENSE.txt商品利用規約(利用範囲・禁止事項)
Q
README.txtの内容(v1.0.0)
  • 本文フィールドで、覚えたい部分へ下線、背景色、または下線と文字色を設定します。
  • 表面では、マーカーをタップするとその箇所だけ表示・非表示を切り替えられます。
  • 操作バーの「次へ」を使うと、現在の表示位置を変えず、未表示のマーカーが本文の順番に1つずつ開きます。「すべて表示」で全マーカーを開き、「最初から」で再び隠します。
  • 裏面では表面のマーカー状態を引き継ぎ、表面と同じ操作バーとタップで、各マーカーの表示・非表示を切り替えられます。
  • iPhoneでは操作バーの位置を固定したまま、本文側だけがスクロールします。
  • スマートフォン版のAnkiは「ジェスチャー」機能を無効にしてご利用いただく必要があります。
  • 文字色のみの装飾はマーカー化の対象外です。下線、背景色、または下線と文字色の組み合わせをお使いください。
  • AnkiWebは完全非対応です。静的表示を含め動作しないため、対応環境(Anki Desktop・AnkiDroid・AnkiMobile)でご利用ください。

※出品時点でのバージョンをもとに記載しているため、最新版は修正・追記されている場合があります。

フィールド構成と使い方

この商品で使うフィールドは3つです。必須は本文だけで、解説と画像は空欄のまま使い始め、後から足していけます。

3フィールド一覧(本文/解説/画像)

Ankiの編集画面(左)と、その本文がマーカーとして隠れた表面(右)
左がAnkiの編集画面、右がその表面です。解説は裏面に表示され、画像フィールドは空欄のままでもかまいません。
フィールド名入力する内容入力例必須・任意
本文問題として表示する文章。覚えたい部分へ下線、背景色、または下線と文字色を設定します。江戸幕府が政権を朝廷へ返上した出来事を大政奉還といい、1867年に徳川慶喜が行いました。必須
解説裏面で本文の後に表示する補足説明。空欄の場合は表示されません。大政奉還は、討幕運動が進む中で徳川慶喜が政権返上を申し出た出来事です。任意
画像本文の下へ表示する任意の画像。Ankiのエディターから貼り付けられます。(未入力可)任意

マーカーとして認識される装飾と判定の優先順位

マーカーとして認識される装飾は、次の3通りです。下線はAnkiのエディターで下線ボタンを押すと入力され、HTML上では<u>タグとして扱われます。

入力する装飾マーカーの扱い
下線(<u>タグ)デフォルト色のマーカー
背景色指定した背景色のマーカー
下線と文字色の組み合わせ指定した文字色のマーカー

ただし、透明または無効な背景色だけが指定されている部分は、マーカーになりません。

判定の対象は<u>タグと、有効な背景色を指定した<span>タグの2つだけです。背景色と下線が重なる部分は、1つのマーカーとして扱います。

マーカー色は次の優先順位で決まります。

  1. 背景色
  2. 下線と重なる文字色
  3. どちらの指定もなければ既定色(下線さえあれば、文字色の指定が無効でも既定色になります)

装飾が入れ子になっている場合は外側の要素だけをマーカーとして扱い、隣り合う装飾は別々のマーカーとして判定します。マーカーを開くと本文の文字色はデザインの通常色へ戻り、選んだ色だけが下線として残ります。

判定対象を<u>と背景色付き<span>の2つに絞ったのは、Ankiのエディターでボタン1つで入力できるのがこの2つだからです。

入力タグの実例(コード表示)

本文フィールドへ実際に入力するとどう見えるかを、HTMLタグをそのまま表示した3つの例で確認できます。

江戸幕府が政権を朝廷へ返上した出来事を大政奉還といい、1867年に徳川慶喜が行いました。

この例では「大政奉還」が既定色のマーカーになります。対象を囲むのは下線の<u>タグです。

明治政府は、<span style="background-color: rgb(245, 183, 177);">版籍奉還</span>を経て、1871年に廃藩置県を実施しました。

「版籍奉還」には<span>タグで背景色を指定しています。その色がマーカー色として使われます。

軍事力と産業力を高める<u><span style="color: rgb(142, 68, 173);">富国強兵</span></u>を基本方針に掲げました。

下線と文字色を重ねた例です。<u>タグ内の文字色が「富国強兵」のマーカー色に採用されます。

マーカーとして認識されないケース(非対象ケース)

マーカーとして扱われないのは、文字色だけを設定した部分、CSSのtext-decorationだけで引いた下線、<mark>タグ、<span>以外の要素に付けた背景色、そして空白だけの装飾です。文字色だけの装飾は、通常の色付き文字としてそのまま表示され続けるため、隠したい語句と、常に見せておきたい強調語句を1つの文章の中に混在させることもできます。

商品名の表記

本商品の正式名称は「タップ暗記マーカー|Ankiで暗記ペンのように長文を覚えるカードテンプレート」です。購入後にダウンロードされるZIP内のREADME.txtも、同じ表記になっています。

入力例と動作確認環境

入力例は、上記のフィールド一覧の例(大政奉還の文章)や、後述の「収録カード例で見る実際の動作」で扱うサンプルノートを参考にしてください。以下は本商品の動作確認環境です(2026年8月2日時点)。

環境動作確認バージョン備考
Anki Desktop(Windows)26.05動作確認済み
Anki Desktop(Mac)26.05動作確認済み
AnkiDroid(Android)2.24.0動作確認済み
AnkiMobile(iPhone・iPad)25.09操作バー固定・本文スクロール分離のiPhone専用動作を含め動作確認済み
AnkiWeb(ブラウザ)完全非対応。
静的表示を含め動作しません(詳細はよくある質問を参照)

スマートフォンで使う前に、AnkiDroid/AnkiMobileのジェスチャー機能を無効にしてください。詳しい理由はFAQをご参照ください。

すべての端末、OS、Anki関連アプリ、将来のアップデート後の動作を保証するものではありません。

非常に淡い色やカード背景に近い色を選ぶと、閉じたマーカーの色は判別しにくくなる場合があります。境界線は残りますが、背景と十分に差のある色を選んでください。

覚えたい文章がすでに手元にあるなら、AIにタブ区切りのデータを出力させて一度に取り込む進め方もあります(すでに登録済みのカードを、学習履歴を残したまま入れ替えることもできます)。本文フィールドには<u>や背景色の<span>がそのまま入るため、タグの扱いを含めてChatGPTでAnkiカードのデータをまとめて用意する記事で説明しています。

購入者README(同梱の導入ガイド)への導線

ダウンロードしたZIPには、README.txtを同梱しています。インポート手順、入力ルール、うまく動かないときの対処、動作確認バージョンなどをまとめてあるので、手元で確認したいことがあればまずここを開いてもらえれば足ります。README.txtには本記事のURL(https://moritayugo.com/anki-tap-reveal-marker-card/)も載せてあるので、Ankiのアップデート後に設定を見直したくなったら、ここへ戻ってきてください。

収録カード例で見る実際の動作

同梱の動作確認用サンプルには、明治期の日本史教材を使った例を4件収録しています。ここでは代表的な3つの例で、実際のデータで何が起きるかを確認できます。

1語だけを隠す例

「大政奉還」の1語だけに下線を引いた、もっとも単純な例です。

本文「江戸幕府が政権を朝廷へ返上した出来事を大政奉還といい、1867年に徳川慶喜が行いました。」では、「大政奉還」の部分だけに下線が設定されているため、1つのマーカーとして自動判定されます。

表面ではこの部分が隠れた状態で表示され、タップすると文字が現れる仕組みです。裏面へ進むと開閉状態がそのまま引き継がれ、解説が続けて表示されます。

背景色で複数の暗記箇所を並べる例

背景色を2色使って、複数の暗記箇所を並べてみます。本文「明治政府は、版籍奉還を経て、1871年に廃藩置県を実施しました。中央集権化が進んだ点が重要です。」では、「版籍奉還」「廃藩置県」にそれぞれ異なる背景色が設定されているため、色ごとに独立したマーカーとして認識され、個別にタップして開閉できます。一方「中央集権化」は文字色だけの装飾のため、マーカーにはならず、常に表示されたままの強調文字として残ります。

上がAnkiの編集画面で、本文の「版籍奉還」に桃色、「廃藩置県」に水色の背景色、「中央集権化」に文字色だけを設定した状態。下がその表面で、背景色の2箇所だけがマーカーとして隠れ、文字色だけの「中央集権化」は表示されたまま。進捗表示は「0 / 2」

複数段落の長文で「次へ」を使う例

本文が複数段落にまたがる場合、「次へ」はこう働きます。

「明治政府の近代化政策」を扱う本文は2つの段落にまたがり、「富国強兵」「殖産興業」「地租改正」の3つのマーカーを含みます。操作バーの「次へ」を押すと、画面を読んでいる位置を動かさないまま、この3つが本文の登場順で1つずつ開きます。

左は「明治政府の近代化政策」の表面で、2つの段落に3つのマーカーが隠れ、進捗表示は「0 / 3」。右は「次へ」を1回押した状態で、本文順に最初の「富国強兵」だけが紫の下線付きで開き、進捗表示が「1 / 3」に変わっている

「すべて表示」を押せば3つ一括で開き、「表示済み数 / 総数」の進捗表示で残りの数を確認できます。この挙動は地味に見えて、実装ではいちばんこだわった部分です。

自作・標準機能と比べたときのコスト

自作する場合に必要になる工程

同じことを自分で用意する場合、次の工程が発生します。各項目は「何をやることになるか」であり、やり方は本記事では扱いません。実装した立場から言うと、特に手間がかかったのはiPhone・iPadで操作バーの位置を固定したままスクロールを制御する部分でした。

  • マーカーとして認識する装飾(下線・背景色・下線と文字色の組み合わせ)を判定するロジックの設計・実装
  • マーカーごとのタップ状態管理と、「次へ」で本文順に1つずつ開く進捗管理の実装
  • 表面で開閉した状態を裏面へ引き継ぐ、表裏の状態共有の実装
  • iPhone・iPadで操作バーを動かさずに本文だけをスクロールさせる専用のCSS/JS調整
  • タップ領域、フォーカス表示、ナイトモード対応などのアクセシビリティ調整
  • Anki Desktop(Windows/Mac)・AnkiDroid・AnkiMobileという複数環境での動作確認と、Anki本体アップデート後の保守

Anki標準・自作・このテンプレートの比較

項目Anki標準のノートタイプ自作する場合このテンプレート
文章内の複数語句を暗記対象にする方法Clozeで1問1答式にカードを分割する必要があるマーカー判定ロジックとタップ状態管理を独自に設計・実装する必要がある下線・背景色を設定するだけで、マーカーとして自動的に認識される
表示位置を変えずに複数マーカーを順番に確認する操作該当する標準機能がない表示制御・進捗管理のロジックをゼロから実装する必要がある「次へ」「すべて表示」「最初から」と進捗表示が最初から使える
費用無料無料(かかるのは時間)STORES商品ページでご確認ください

よくある質問(FAQ)

Q
学習用カードのデータは含まれますか?

含まれません。本商品はAnkiの「カードテンプレート」です。動作確認用のサンプルカードを数枚同梱していますが、実際に学習するカードの内容はご購入者様ご自身でご入力いただく必要があります。

Q
AnkiWebで使えますか?

いいえ、AnkiWeb(ブラウザ版)は完全非対応です。本文・解説が表示される場合を含め、静的表示、マーカー化、タップ操作、「次へ」や一括操作、進捗表示、表裏の状態引き継ぎのいずれも動作保証・サポートの対象外です。AnkiWebのみで学習される方は、本商品をご利用いただけません。対応環境は「入力例と動作確認環境」でご確認ください。

Q
スマートフォンでジェスチャー機能を無効にする必要がありますか?

はい、AnkiDroid・AnkiMobileともに、スマートフォン版Ankiの「ジェスチャー」機能を無効にしてご利用ください。ジェスチャー機能を有効のままにすると、マーカーや操作バーが反応しにくくなる場合があります。iPhone・iPadでは本文だけを独立してスクロールする仕様のため、ジェスチャー機能がAnki側のスワイプ操作と干渉し、本文のスクロールが妨げられることもあります。

Q
任意フィールドは未入力でも使えますか?

使えます。解説・画像などの任意フィールドは、空欄のまま残すとカード上に表示されません。まず本文フィールドだけで使い始め、後から解説や画像を追記することもできます。

Q
CSS/JavaScriptのカスタマイズはできますか?

テンプレートのCSS/JavaScriptの改造作業は本商品のサポート範囲に含まれません。カスタマイズが必要な場合は、別途有償のAnkiカスタマイズサービスをご利用ください。

Q
Anki本体のインストールや端末ごとの不具合はサポートされますか?

Anki本体のインストールや個別導入、端末ごとの不具合、Ankiアップデート後の再設定などは本商品のサポート範囲に含まれません。別途有償のAnkiコンサルティングサービスをご利用ください。

Q
タップ暗記マーカーの無料版はありますか?

タップ暗記マーカーの無料版はありません。STORESで無料配布しているのは「Anki Basic Template」「Anki Theme Color Template」「Anki Simple Tab Template」の3種で、いずれもカードの見た目を整えるデザイン系テンプレートです。下線・背景色からマーカーを自動判定してタップで開閉する機能は含まれないため、本商品の代わりにはなりません。

ただし、.apkgをご自身の環境へ読み込めるかどうかの事前確認にだけは使えます。詳しくはテンプレートストアの案内記事をご覧ください。

Q
文字色だけを設定した部分もマーカーになりますか?

いいえ、対象外です。マーカーとして認識されるのは、下線、背景色、または下線と文字色を組み合わせた場合に限られます。文字色だけの装飾は、通常の強調表示としてそのまま残ります。

まとめ

タップ暗記マーカーは、資格試験・語学試験の長文教材を、文脈を保ったまま暗記したい方に向けて作ったAnkiテンプレートです。画面、入力項目、注意点を確認したうえで、自分の学習目的に合いそうであれば商品ページをご覧ください。

▼商品ページを確認する

含まれるもの・サポート範囲・返品返金などの詳細は、購入前にSTORES商品ページを必ずご確認ください。

Ankiは Ankitects Pty Ltd. の登録商標です。本商品はAnki公式またはAnkitects Pty Ltd. と提携・承認・提供されているものではありません。

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森田ユウゴ(Yugo Morita)
森田ユウゴ(Yugo Morita)
面倒解決エンジニア
専門学校卒業後、新卒で大手ITベンダーに入社して約10年勤務、フルタイムで働きながら通信制大学を卒業。その後1年XR/メタバース関連企業で挑戦後、台湾のIT企業でプリセールスエンジニア(產品專員)として2年勤務。現在はフリーランスエンジニアとして、日本のお客様を中心にフルリモート(台湾から時差-1時間)でサービス提供。 kintone認定 アプリデザインスペシャリスト(2025), kintone認定 カスタマイズスペシャリスト(2026)を保持し、kintone開発に携わっています。プロダクトの価値を伸ばすカスタマイズの提案と実装が得意領域。AnkiカスタマイズやChromeアドオン開発にも熱中しています。尽きない好奇心とインフラ経験、AIであなたの「不便」を解決へ導きます。
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