kintone

【#kintone100日連続チャレンジ】AIにkintoneカスタマイズを100%任せたらどこまでいけるか?現役フリーランスの「100 Days of kintone Hacks」始動!

majinalife.com

はじめまして。台湾を拠点に活動しているフリーランスエンジニアの森田ユウゴです。

2026年3月中旬、私は長年身を置いていた環境から独立し、フリーランスとしての新たな道を歩み始めました。そして新年度の始まりである4月1日から、私自身の限界と「生成AI x kintoneの可能性」を試すための、ある実験的なチャレンジをスタートします。

森田ユウゴ
森田ユウゴ

名付けて「#kintone100日チャレンジ

毎日1つ、kintoneに関わるカスタマイズ(ハック)を「限界までAIに任せて」開発し、そのソースコードなどを100日間連続で公開するという試みです。

独立したばかりでありがたいことに案件も抱える中、なぜあえてこんなチャレンジをするのか?
本記事では、その背景と「これから確実に起こるシステム開発の未来」についてお話しさせてください。

🚢 なぜ「4月1日」スタートなのか?

本題に入る前に、少しだけ個人的な背景を。
実はこの記事を公開する3月末から数日間、妻とクルーズ旅行に出ます。意図的にインターネット環境から離れ、完全なオフライン(デジタルデトックス)環境に身を置く予定です。

情報の波から一度離れ、船上で波の音を聞きながら、ローカル環境で100日間のハックのアイデアや設計をじっくりと練り上げる。完全に思考を研ぎ澄ました状態から、キリよく新年度の「4月1日」に実働をスタートさせる。そんな裏のタイムラインが走っています。

☁️ 現場のAIに対するリアル:「クラウド黎明期」と全く同じ既視感

私は2012年から2022年頃まで、ITメーカー系SIerとしてインフラ系システムの構築に携わっていました。

私が担当していたのは地方公共団体、病院、エネルギー業種といった、いわゆる「ミッションクリティカル(絶対に止まってはいけない)」な現場です。

私が入社した当時の主役はVMwareなどのオンプレミス仮想化環境。世の中に「クラウド」という言葉が浸透し始めた時期でしたが、現場の反応は冷ややかなものでした。

「セキュリティ規定でサーバーの設置場所が特定できないとダメだ」
「クラウドは通信速度が担保できない」
「クラウド事業者の管理者に機密情報を抜き取られるリスクがある」

何かと理由をつけては、クラウド導入を拒む声が顧客からも社内からも上がっていたのを鮮明に覚えています。

そして今、「自社のシステム(kintone等)のカスタマイズコードをAIに書かせる」ことへの現場の忌避感は、当時のクラウドへの反応と全く同じです。
まさにこの既視感を見事に言語化してくださったのが、「Mr.kintone」こと株式会社ジョイゾー代表取締役社長の四宮靖隆さんの記事でした。

四宮さんが仰る通り、AIエージェントによるコーディングが普及することで、長年企業を悩ませてきた「属人化」の問題は構造的に解消されようとしています。歴史は繰り返す。新しい技術への不安は、ノウハウが蓄積されることで必ず「当たり前」へと変わるのです。

そして、この確信をさらに強いものにしてくれたのが、サイボウズ株式会社の青野慶久社長のSNSでのご発信でした。

サイボウズのトップ自らが、AIを活用した開発とセキュリティの未来について力強く断言されている。この言葉に背中を押され、「様子見をしている場合ではない。誰よりも早く、自分自身でノウハウを溜めにいくべきだ」と、今回の100日チャレンジというアクションを起こす覚悟が決まりました。

少し余談になりますが、私が新人として現場に配属された2013年当時、部署内の情報共有ツールとしてオンプレミスのサーバーでひっそりと動いていたのが「サイボウズ Office」でした。

それから十数年が経ち、フリーランスとして独立したこの最初の年に、巡り巡って再びサイボウズさんの製品(kintone)と、しかも最先端のAIを掛け合わせて向き合うことになるとは、なんとも不思議な縁を感じています。

だからこそ、この100日間は単なる技術のひけらかしではなく、実務に耐えうる「AIを活用したカスタマイズ手法ノウハウ」を蓄積するための真剣勝負にしたいと思っています。

森田ユウゴ
森田ユウゴ

cybozu developer networkに追加された「LLM用にコピー」というボタンも、「どんどん生成AIを活用してカスタマイズしてくれ」というサイボウズさんからのメッセージだと、私は解釈しています。

⚠️ 「100 Days of kintone Hacks」のルールと免責事項

ここで、本チャレンジのルールを宣言します。
※若干思い付きということもあり、細かなルールなどは変更になるかもしれません…。

#kintone100日チャレンジのルール

共通ルール

  1. JSカスタマイズ・CSSカスタマイズ・プラグイン・連携サービスに限らず、生成AIを用いたkintone活用/課題解決であればOKとします。
  2. ソースコードは原則MITライセンスで全て公開すること。(企業様が扱いづらいと生成AI活用の趣旨から外れてしまうため)
  3. 2026/4/1(水) 19:00に1日目開始。(他の皆様も参加も歓迎ですが、フライングは0日目換算でお願いします!)

私の個人ルール

  1. 私は毎日 日本時間 19:00 のアップデートを目標とします。
    (※フリーランスとしての実案件を最優先とするため、時間や公開範囲は柔軟に対応させてください。あくまで全力で走るという決意表明です!)
  2. 制作物への感想やアイデア等大歓迎です。一方、業務利用でクレームはお控えください…(下記の免責事項をご参照ください)

そして、本企画をご覧いただくにあたって、一番重要なお願い(免責事項)があります。

本100日企画において、私はあえて「ほぼノーコーディングで、100%AIにコーディングを任せる(バイブスコーディング)」という制約を設けています。

AIエージェントを使った開発を日常的に行っているエンジニアなら共感いただけると思いますが、AIは指示したはずのルールを平気で忘れます。
特にリファクタリングの過程で顕著です。別のエラーを直すことにAIが夢中になり、事前に設定した「セキュアコーディング」や「kintoneのお作法」といった細かな仕様が、いつの間にか抜け落ちてしまう(コードが変異する)という事象が多発します。

免責事項

本企画では、ハンドリングが完璧にいかない部分の泥臭さも含めて「AIだけでこれだけのものが作れてしまう」というリアルな実験プロセスを包み隠さずお見せします。
そのため、MITライセンスで公開するコードをそのまま自社の業務システムに流用される場合は、必ずご自身(または自社の専門家)で内容をレビューし、自己責任での導入をお願いいたします。

🤖 私の相棒となるAIエージェントたち

今回のチャレンジで、私がどうやって100日間AIをマネジメントしていくのか。使用するツール群(2026年3月時点)を公開しておきます。

企画・壁打ち:Gemini

アイデア出しや設計の整理にはGeminiを活用します。

私がGeminiを愛用している一番の理由は「圧倒的なコストパフォーマンス」です。ただ、個人プランは業務利用におけるオプトイン問題のような懸念点もあるため、私は独自ツールを利用したりしています。(詳細はこちらの記事をご覧ください)。

あわせて読みたい
Geminiの「毎回オプトアウト」が面倒だから、自動化するChrome拡張を数分で作った話
Geminiの「毎回オプトアウト」が面倒だから、自動化するChrome拡張を数分で作った話
森田ユウゴ
森田ユウゴ

0日目時点での懸念:100個もアイデアが出るだろうか…

生成AIを活用した開発時間より、リサーチやアイデア検討に時間を取られそうな予感をしています。ここも生成AIをフル活用しようと思います。

リサーチ:Perplexity Pro / Gemini DeepResearch

「作ろうとしているのと同じようなプラグインが既にないか?」「APIの最新仕様は?」といった調査に使用します。

劣化版を私が開発することは避けたいところですが、私自身がお客様対応で「欲しい!」と思ったプラグインは簡易的な実装で作ってしまうかもしれません。
ただ、実績豊富な各種有名プラグインには劣ると思います。その点はご勘弁ください。

メイン開発環境:Cursor

「Auto」というUnlimitedな選択肢を使用します。最新のClaude Opus 4.6等のハイエンドモデルと比べると、時に「錆びたナイフ」と揶揄されることもありますが、使い放題である恩恵は計り知れません。今の時代、CursorのAutoレベルでも十分すぎるほどのカスタマイズを作れます。

1年前の2025年4月末、円安のタイミングだったので年間契約をして1年経ちます。これを機にClaudeのMAXにしてしまうかどうか…、どうなるかまだ未定です。

もちろん、初期の初期でGeminiを使って簡単なJS開発とか、そこは臨機応変にしています。

切り札:Claude Code

CursorのAutoでどうしても突破できない複雑な局面や、深いエラー解析が必要な時のみ、スポットで投入します。(普段もCursorの貴重な高機能モデル利用枠を使うのは、決まってClaude Opus 4.6です。。。)

1つ前で挙げた通り、メインになる可能性もあります。

🌅 100日後の景色を、一緒に見に行きませんか

最後に、先ほども触れたジョイゾー四宮氏の記事にあった言葉を引用させてください。

“今のうちに生成AIをトライアンドエラーで使っていくかどうかで半年、1年先の未来は変わる”
「ノーコードもコーディングも関係ない」生成AIエージェントによる開発時代 | 株式会社ジョイゾー – https://service.joyzo.co.jp/blog/p11600/

まさにその通りだと思います。
kintoneに関わるすべてのユーザー様に、自身のチャレンジを通して「AIでここまで出来るんだ」という可能性を実感していただきたい。

4月1日からの100日間。
フリーランスエンジニアのリアルな息づかいと、AIが紡ぎ出すコードの軌跡を、ぜひ一緒に追いかけてください。

森田ユウゴ
森田ユウゴ

皆さんのご参加も大歓迎です!ぜひ、各種SNSで「#kintone100日チャレンジ」タグで投稿をお待ちしております!(2026/3/26時点では0件なので、他と被らないはず…)

🛠️ 100 Days of kintone Hacks アーカイブ

今後、定期的にこの欄をまとめ用に更新予定です!

さいごに…おまけの種明かし

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ここまで熱い想いを語らせていただきましたが……

実はこの記事の構成から文章作成まで、その9割を「生成AI」と壁打ちしながら作成しました。

システム開発も、文章作成も。パラダイムシフトはすでに始まっています。

もちろん、2013年のサイボウズOfficeの思い出や、インフラSEとしての実体験など「私自身の血肉」となるプロンプトは、すべて私が壁打ちしてAIに注入しています。
「人間の熱量や泥臭い文脈をAIに渡し、AIがそれを形にする」
まさにこれからお見せしていく、システム開発における「バイブスコーディング」のプロセスと何ら変わりありません!

このように人間らしい情報をハンドリングする仕事、まさにバイブコーディングとなんら変わりありません!

それでは、4月1日以降の「Day 1」でお会いしましょう!

ABOUT ME
森田ユウゴ(Yugo Morita)
森田ユウゴ(Yugo Morita)
面倒解決エンジニア
専門学校卒業後、新卒で大手ITベンダーに入社して約10年勤務、フルタイムで働きながら通信制大学を卒業。その後1年XR/メタバース関連企業で挑戦後、現在は台湾のIT企業でプリセールスエンジニア(產品專員)として勤務。kintone認定 アプリデザインスペシャリスト(2025), kintone認定 カスタマイズスペシャリスト(2026)を保持し、kintone開発に携わっています。プロダクトの価値を伸ばすカスタマイズの提案と実装が得意領域。AnkiカスタマイズやChromeアドオン開発にも熱中しています。尽きない好奇心とインフラ経験、AIであなたの「不便」を解決へ導きます。
記事URLをコピーしました